キリン

 











キリン

キリン
キリン
キリン Giraffa camelopardalis
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
:偶蹄目/鯨偶蹄目
Artiodactyla/Cetartiodactyla
:キリン科 Giraffidae
:キリン属
Giraffa Brisson1762[2]
:キリン G. camelopardalis または複数種(本文参照)
学名
Giraffa camelopardalis
(Linnaeus1758)[1][2]
シノニム

Cervus camelopardalis
Linnaeus, 1758[1][2]

和名
キリン[3][4]
英名
giraffe[1]

分布域

キリン(麒麟[5]学名Giraffa camelopardalis)は、哺乳綱偶蹄目鯨偶蹄目とする説もあり)キリン科キリン属に分類される偶蹄類。

亜種を独立させ複数種に分割する説も提唱されており、その場合、「キリン」はキリン属Giraffa)に属す複数種の総称となる。

分布[編集]

アンゴラウガンダエチオピアカメルーン北部、ケニアコンゴ民主共和国北東部、ザンビアジンバブエソマリアタンザニアチャド南部、中央アフリカ共和国ナミビアニジェールボツワナ南アフリカ共和国南スーダンモザンビーク[1]

マリ共和国では絶滅したと考えられ、エリトリアギニアセネガルナイジェリアモーリタニアでは絶滅[1]エスワティニルワンダには再導入[1]である。

形態[編集]

角先端までの高さオス4.7 - 5.3メートル、メス3.9 - 4.5メートル[4]。体重オス800 - 1,930キログラム、メス550 - 1,180キログラム[4]。体色は橙褐色や赤褐色・黒と、淡黄色からなる斑紋が入り、この斑紋は個体変異がある[4]。種小名camelopardalisは、「ヒョウ模様のラクダ」の意[3]。非常に稀な例では、斑紋が無い個体が生まれる事もある。日本の上野動物園にいた「リョウコ」(1967年誕生)と「トシコ」(1972年1月15日誕生)が無斑紋であった。2023年にはアメリカのテネシー州ブライツ動物園で無斑紋の個体が生まれている[6][7][8]

犬歯は2 - 3又に分かれ、枝から葉だけをしごくのに適している[3][4]。長さ約45センチメートルに達するを持ち、柔軟性のある唇も合わせて木の枝にある棘を避けながら採食を行うことができる[3][4]。多くの哺乳類と同様に頸椎の数は7個であるが、それぞれが大型かつ長い[3][4]。頭部と長い頸部は発達した筋肉と靭帯で支えられ、肩が隆起する[3][4]。第4・第5胸椎の棘突起は発達し、頸部を支える筋肉の付着部になっている[4]。血管には弾力性があり、頭部を下げた際の急な血圧の変化にも対応することができる[4]。頸部の静脈には弁がついており、血液が逆流することを防いでいる[4]。視覚は視界が非常に広く、視力は動物の中では優れている種に分類されるが、ヒトと同じ程度である。嗅覚・聴覚も発達している[4]

頭部の骨化はオスで顕著で、頭骨の重量がメス(4.5キログラム)の約3倍の15キログラムに達することもある[4]。頭部には皮膚に覆われた角(オシコーン)を持つ。

分類[編集]

以下の亜種の分類・英名・分布は、Fennessy et al. (2016) に従う[9]。和名は、Putman・斎藤訳 (1986) に従う[4]

Giraffa camelopardalis camelopardalis (Linnaeus, 1758) ヌビアキリン Nubian giraffe
エチオピア、南スーダン
Giraffa camelopardalis angolensis Lydekker, 1903 アンゴラキリン Angolan giraffe
ナミビア、ボツワナ
Giraffa camelopardalis antiquorum (Jardine, 1835) コルドファンキリン Kordofan giraffe
アフリカ大陸東部から中部
Giraffa camelopardalis giraffa (Schreber, 1784) ケープキリン South African giraffe
ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国
Giraffa camelopardalis peralta Thomas, 1898 ナイジェリアキリン West African giraffe
ニジェール
Giraffa camelopardalis reticulata Winton, 1899 アミメキリン Reticulated giraffe
エチオピア、ケニア、ソマリア
Giraffa camelopardalis rothschildi Lydekker, 1903 ウガンダキリン Rothschild's giraffe(亜種マサイキリンに含める説もあった)
ウガンダ、ケニア
Giraffa camelopardalis thornicrofti Lydekker, 1911 キタローデシアキリン Thornicroft's giraffe(亜種マサイキリンに含める説もある)
ザンビア
Giraffa camelopardalis tippelskirchi Matschie, 1898 マサイキリン Masai giraffe
ケニア、タンザニア

亜種を独立種とする説もある。2007年には本種を6種に分割する説、2011年には本種を8種に分割する説が提唱されている[10]。2016年に核DNAやミトコンドリアDNAの分子系統解析から、4種に分割する説が提唱された[9]。以下の分類も、Fennessy et al. (2016) に従う[9]

Giraffa camelopardalis
亜種ヌビアキリン(亜種ウガンダキリンはシノニムとする)、亜種コルドファンキリン、亜種ナイジェリアキリン
Giraffa giraffa
亜種ケープキリン・亜種アンゴラキリン
Giraffa reticulata
亜種アミメキリンのみ
Giraffa tippelskirchi
亜種マサイキリンのみ。亜種キタローデシアキリンはシノニムとする

2020年には核DNAやミトコンドリアDNAの分子系統解析から、3種に分割する説が提唱された[10]。以下の分類は、Petzold & Hassanin (2020) に従う[10]

Giraffa camelopardalis キタキリン[要出典]
亜種ヌビアキリン、亜種コルドファンキリン、亜種ナイジェリアキリン、亜種アミメキリン、亜種ウガンダキリンとされていた個体群が含まれる(以下の種も含め出典では亜種を認めるかどうかは明記されていない)
Giraffa giraffa ミナミキリン[要出典]
亜種ケープキリン・亜種アンゴラキリンとされていた個体群が含まれる
Giraffa tippelskirchi マサイキリン[要出典]
亜種キタローデシアキリン、亜種マサイキリンとされていた個体群が含まれる

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