2026年8月2日日曜日

【クビアカツヤカミキリとは?】サクラやモモを枯らす特定外来生物!特徴・生態・被害の見分け方を解説🐞🌸

 



クビアカツヤカミキリは、サクラやモモ、スモモ、アンズなどの木を食害する大型

のカミキリムシです🐞

幼虫が木の内部を食べ進むことで樹木を弱らせ、被害が深刻になると、立派なサクラ

の木でも枯れてしまうことがあります。

日本では被害の拡大が問題となり、2018年1月に環境省から「特定外来生物」に指

定されました⚠️

この記事では、クビアカツヤカミキリの特徴や生態、被害を受けた木の見分け方

について、分かりやすく解説します。

クビアカツヤカミキリとは?🐞

クビアカツヤカミキリは、コウチュウ目カミキリムシ科に分類される昆虫です。

学名は「Aromia bungii」、英名では「red-necked longhorn」と呼ばれています。

別名として「クロジャコウカミキリ」と呼ばれることもあります。

名前のとおり、首のように見える胸の部分が赤く、黒く光沢のある体をしている

のが大きな特徴です。

基本情報

・和名:クビアカツヤカミキリ
・学名:Aromia bungii
・分類:コウチュウ目カミキリムシ科
・体長:約22~40ミリ
・原産地:中国、朝鮮半島、モンゴル、ロシア極東など
・主な被害樹木:サクラ、モモ、スモモ、アンズ、ウメなど

クビアカツヤカミキリの特徴🔍

成虫の体は黒く、表面にはツヤがあります。特に目立つのが、赤色をした胸

の部分です。

触角は非常に長く、体と同じくらいか、それ以上の長さになることもあります。

ただし、すべての個体の胸が赤いわけではありません。全身が黒いタイプも存

在するため、色だけで判断するのは難しい場合があります。

また、刺激を受けると、麝香や柑橘類を思わせる独特のにおいを出すことが

あります。

よく似たカミキリムシとの違い

クビアカツヤカミキリに似た昆虫として、ジャコウカミキリがいます。

ジャコウカミキリにも胸が赤い個体がいるため、「胸が赤い」という特徴だけでは

正確に見分けられません。

クビアカツヤカミキリの羽は、黒くて光沢があり、比較的なめらかです。

一方、ジャコウカミキリの羽には凹凸があり、緑色や青色、赤褐色などの金属

的な光沢が見られることがあります。

サクラやモモを食害する危険な害虫🌸🍑

クビアカツヤカミキリの主な被害は、幼虫による樹木内部の食害です。

成虫のメスは、サクラやモモなどの幹の割れ目や、樹皮の隙間に卵を産み付けます。

卵から孵化した幼虫は木の中へ入り込み、幹の内部をトンネルのように食べ進みます。

幼虫が樹皮の内側にある大切な部分を食べてしまうことで、木の中の水分や栄

養の流れが妨げられます。

被害が進むと、次のような症状が現れます。

・枝の一部が枯れる
・葉の数が減る
・花が咲きにくくなる
・樹勢が急激に弱る
・幹や枝が折れやすくなる
・最終的に木全体が枯れる

桜並木や公園のサクラだけでなく、モモやウメなどの果樹にも深刻な被害を与

える可能性があります。

木の根元にある「フラス」に注意⚠️

クビアカツヤカミキリの被害を見つける重要な手掛かりが「フラス」です。

フラスとは、幼虫が木の内部を食べた際に出る、木くずとフンが混ざったものです。

幼虫は木の中で発生したフラスを、幹に開いた穴から外へ押し出します。

そのため、サクラやモモの木の根元に、茶色い木くずのようなものが大量に落ち

ている場合は注意が必要です。

フラスには、次のような特徴があります。

・細かい木くずのように見える
・幼虫のフンが混ざっている
・うどん状やかりんとう状になることがある
・木の根元や幹の割れ目にたまる
・春から秋にかけて多く見つかる

木の根元に見慣れない木くずがある場合は、単なる腐食やアリの活動と決めつ

けず、幹に穴が開いていないか確認しましょう。

クビアカツヤカミキリの一生

クビアカツヤカミキリは、卵、幼虫、蛹、成虫という順番で成長します。

① 卵

夏になると、メスがサクラやモモなどの樹皮の割れ目に卵を産みます。

メス1匹が非常に多くの卵を産むこともあり、繁殖力の強さが被害拡大の一因

になっています。

② 幼虫

卵から孵化した幼虫は、すぐに木の内部へ侵入します。

幼虫は白っぽい色をしており、成長すると体長40~50ミリほどになることがあります。

木の中で長期間過ごし、樹皮の内側や木部を食べながら成長します。

③ 蛹

十分に成長した幼虫は、木の内部で蛹になります。

気温や地域によって成長速度が異なり、成虫になるまで2~3年かかる場合もあります。

④ 成虫

初夏から夏にかけて、成虫が木の幹に穴を開けて外へ出てきます。

日本では6月中旬から7月下旬ごろに成虫が多く見られるとされ、地域によっては7月上旬に発生のピークを迎えます。

成虫の寿命は、およそ1~2か月です。

成虫は何を食べる?

幼虫は木の内部を食べますが、成虫は熟した果実や傷んだ果実などを餌にします🍎

酢のにおいにも引き寄せられる性質があるとされ、実験ではリンゴの切れ端を与

えて飼育された例もあります。

成虫は飛ぶことができますが、長距離を一気に移動する能力は高くないと考え

られています。

それでも、被害を受けた木材や植木などが人によって運ばれることで、生息地域

が遠くまで広がる可能性があります。

クビアカツヤカミキリの分布🌏

クビアカツヤカミキリは、もともと中国や朝鮮半島、モンゴル、ロシア極東な

ど、東アジアから北東アジアにかけて分布している昆虫です。

その後、日本やイタリアなどにも入り込み、外来生物として分布を広げました。

日本では関東地方や東海地方、近畿地方、四国地方など、離れた地域で被害が

確認されてきました。

一度定着すると繁殖力が強く、完全に駆除することが難しいため、早期発見が

非常に重要です。

被害を防ぐためにできること🌳

被害の拡大を防ぐためには、日頃からサクラやモモなどの木を観察すること

が大切です。

特に確認したいのは、次のポイントです。

✅ 木の根元に大量のフラスが落ちていないか
✅ 幹に丸い穴が開いていないか
✅ 樹皮の隙間から木くずが出ていないか
✅ 枝や葉が急に枯れていないか
✅ 黒い体と赤い胸を持つ大型の虫がいないか

クビアカツヤカミキリと思われる昆虫やフラスを見つけた場合は、むやみに別の場

所へ移動させず、自治体や専門機関に相談することが重要です。

まとめ

クビアカツヤカミキリは、黒く光沢のある体と赤い胸が特徴的な大型の

カミキリムシです🐞

見た目は美しい昆虫ですが、幼虫がサクラやモモなどの幹の内部を食べるため

、木を枯らしてしまう危険な害虫でもあります。

特に木の根元に大量のフラスが落ちている場合は、すでに幼虫が幹の中へ入り

込んでいる可能性があります。

日本の美しい桜並木や大切な果樹を守るためにも、早期発見と被害拡大の防

止が欠かせません🌸

身近なサクラやモモの木に異変を感じたら、幹や根元を注意深く観察しましょう。

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