リオックとカマキリモドキ
🐞昆虫解説:①リオック ②カマキリモドキ
① リオック(オバケコロギス)
基本情報
- 和名:リオック、オバケコロギス
- 学名:Sia ferox
- 分類:バッタ目・キリギリス亜目・コロギスの仲間
- 分布:インドネシアなど東南アジア
- 特徴:大型で、体長は脚を含めるとかなり大きく見える
リオックは、コオロギに似た姿をしていますが、正確にはコロギスに近い大型の昆虫です。日本では「オバケコロギス」や「インドネシアの悪霊」と呼ばれることもあります。
生態
リオックは主に夜行性で、昆虫や小さな動物を襲って食べる肉食性です。大きなあごと力強い脚を持ち、獲物にかみついて捕らえます。飼育下では昆虫ゼリーなどを食べることもあります。
ただし、テレビや動画などで「昆虫界最強」と紹介されることがありますが、これは比較表現や演出を含む場合があります。実際には、体の大きさと攻撃性が目立つ肉食昆虫と考えるのが適切です。
リオックの豆知識
- コオロギのように見えるが、分類上はコロギスの仲間
- 夜に活動する
- 飛び跳ねる力が強い
- 大きなあごで昆虫を捕食する
- 人を積極的に襲う昆虫ではないが、つかむと、かまれる可能性がある
② カマキリモドキ
基本情報
- 分類:アミメカゲロウ目・カマキリモドキ科
- 分布:日本を含む世界各地
- 名前の由来:前脚がカマキリのような形をしているため
カマキリモドキは、名前の通りカマキリに似た前脚を持つ昆虫です。しかし、カマキリとは分類上まったく別のグループに属しています。前脚は鎌のような捕獲脚で、小さな昆虫を捕らえるために使います。
成虫の生態
成虫は草木の葉や花の上などで見られます。カマキリのように前脚を使って、小さなハエやガなどの昆虫を捕食します。夏に現れ、灯火に飛んでくる種類もあります。
幼虫の不思議な生活
カマキリモドキの幼虫は、成虫とは違う特別な生活を送ります。
多くの種類では、幼虫がクモの卵のうに入り込み、クモの卵や幼虫を食べて成長します。種類によっては、ハチの巣などに寄生することもあります。
つまり、カマキリモドキは、
成虫は小さな昆虫を捕食し、幼虫はクモの卵のうなどに寄生する昆虫
という、成長段階で生活場所と食べ物が大きく変わる昆虫です。
日本で見られる種類
日本には、次のような種類が知られています。
- キカマキリモドキ
- ヒメカマキリモドキ
- ツマグロカマキリモドキ
- オオカマキリモドキ
種類によって体色や大きさ、生息場所が異なります。キカマキリモドキの学名は Eumantispa harmandi です。
🆚 リオックとカマキリモドキの違い
| 比較項目 | リオック | カマキリモドキ |
|---|---|---|
| 分類 | バッタ目 | アミメカゲロウ目 |
| 見た目 | 大型コオロギ風 | カマキリ風 |
| 食べ物 | 昆虫・小動物 | 成虫は小昆虫 |
| 前脚 | 主に歩行・跳躍に使う | 獲物を捕らえる鎌状の脚 |
| 活動 | 主に夜行性 | 種類により昼夜活動 |
| 幼虫 | 通常の昆虫型 | クモの卵のうなどに寄生 |
| 人への危険 | かまれることがある | 基本的に人を攻撃しない |
まとめ
リオックは、インドネシアに生息する大型で肉食性のコロギスの仲間です。一方、カマキリモドキは、カマキリに似た捕獲脚を持つアミメカゲロウ目の昆虫です。
見た目は似ていても、リオックは「大型の肉食性バッタ類」、カマキリモドキは「クモの卵のうなどに寄生する不思議な昆虫」といえます。



